【中学2年数学】2-2 連立方程式の利用|要点まとめ
このページでは、中学2年数学の「連立方程式の利用(文章題)」について解説しています。数量・速さ・濃度・割合などの問題を、どのように式に表して解くかを要点ごとに整理しました。テスト対策や入試準備に役立つ内容です。
連立方程式の利用(文章題の基本)
数量の文章題|ものの個数や金額を立式する方法
【例題】\(1\)個\(120\)円のりんごと\(1\)個\(90\)円の梨を合わせて\(12\)個買って、\(1200\)円払いました。りんごと梨は何個ずつ買ったか求めなさい。
りんごを\(x\)個、梨を\(y\)個買ったとすると、
\(\left\{\begin{array}{l}x+y=12&(1) \\ 120x+90y=1200&(2)\end{array}\right.\)
\(\displaystyle 3×(1)-\frac{1}{30}×(2)\)
\begin{eqnarray}3x+3y=36 \\ \underline{-) 4x+3y=40} \\ -x\hspace{17pt}=-4 \\ x=\ \ 4\end{eqnarray}
\(x=4\)を\((1)\)に代入すると、
\(4+y=12\)
\(y=8\)
よって、
【答】りんご\(4\)個、梨\(8\)個
速さの文章題|道のり・時間・速さの関係を連立方程式で解く
【例題】家から\(1200\)m離れた駅まで行くのに、始めは分速\(80\)mで歩き、途中から分速\(120\)mで走ったところ、\(12\)分かかった。歩いた距離と走った距離を求めなさい。
歩いた距離を\(x\)m、走った距離を\(y\)mとすると、
\(\left\{\begin{array}{l}x+y=1200&(1) \\ \displaystyle \frac{x}{80}+\frac{y}{120}=12&(2)\end{array}\right.\)
これを解くと、
\(\left\{\begin{array}{l}x=480 \\ y=720\end{array}\right.\)
よって、
【答】歩いた距離\(480\)m、走った距離\(720\)m
濃度の文章題|食塩水や割合を式に表す練習
【例題】濃度が\(3\)%の食塩水と\(8\)%の食塩水を混ぜて、濃度が\(6\)%の食塩水を\(50\)g作りたい。それぞれ何g混ぜればよいか求めなさい。
\(3\)%の食塩水を\(x\)g、\(6\)%の食塩水を\(y\)gとすると、
\(\left\{\begin{array}{l}x+y=500&(1) \\ \displaystyle \frac{3}{100}x+\frac{8}{100}y=\frac{6}{100}×500&(2)\end{array}\right.\)
これを解くと、
\(\left\{\begin{array}{l}x=200 \\ y=300\end{array}\right.\)
よって、
【答】\(3\)%の食塩水\(200\)g、\(8\)%の食塩水\(300\)g
割合の文章題|割合・比・割合変化を連立方程式で表す
【例題】ある学校の昨年度の生徒数は\(1050\)人だった。今年度は昨年度より男子が\(4\)%増加し、女子が\(2\)%減少したので全体で\(9\)人増加した。今年度の男子、女子それぞれの人数を求めなさい。
昨年度の男子を\(x\)人、昨年度の女子を\(y\)人とすると、
\(\left\{\begin{array}{l}x+y=1050&(1) \\ \displaystyle \frac{4}{100}x-\frac{2}{100}y=9&(2)\end{array}\right.\)
これを解くと、
\(\left\{\begin{array}{l}x=500 \\ y=550\end{array}\right.\)
よって、
今年度の男子は\(\displaystyle 500×\frac{104}{100}=520\)
今年度の女子は\(\displaystyle 550×\frac{98}{100}=539\)
【答】今年度の男子\(520\)人、今年度女子\(539\)人
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