- 1-1 式の計算
- 1-2 式の利用
- 2-1 連立方程式の解き方
- 2-2 連立方程式の利用
- 3-1 1次関数
- 3-2 1次関数と方程式
- 4-1 平行線と角
- 4-2 合同と証明
- 5-1 三角形
- 5-2 四角形
- 6-1 確率
- 7-1 データの活用
このページでは、中学2年で学ぶ「1次関数」について、重要なポイントを整理しています。変化の割合の意味、傾きと切片の関係、グラフのかき方、1次関数の式の求め方などを、テスト対策や入試基礎に役立つようにわかりやすくまとめています。
【1次関数】
\(y\)は\(x\)の関数で、
\(y=ax+b\ \) (\(a,b\)は定数)
のように\(y\)が\(x\)の1次式で表されるとき、\(y\)は\(x\)の一次関数であるという。
【1次関数の変化の割合】
1次関数\(y=ax+b\)では、\(x\)がどの値からどれだけ増加しても、変化の割合は一定で\(x\)の係数\(a\)に等しい。
変化の割合\(\displaystyle =\frac{yの増加量}{xの増加量}=a\)
(1)\(y=5x+2\)の変化の割合を求めなさい。
\(x=0\)のとき、\(y=2\)
\(x=1\)のとき、\(y=7\)
\(x,y\)の増加量は、
\(x\)の増加量\(=1-0=1\)
\(y\)の増加量\(=7-2=5\)
よって、変化の割合は、
変化の割合\(\displaystyle =\frac{5}{1}=5\)
(2)\(y=-2x+5\)の変化の割合を求めなさい。
\(x=0\)のとき、\(y=5\)
\(x=1\)のとき、\(y=3\)
\(x,y\)の増加量は、
\(x\)の増加量\(=1-0=1\)
\(y\)の増加量\(=3-5=-2\)
よって、変化の割合は、
変化の割合\(\displaystyle =\frac{-2}{1}=-2\)
【切片】
1次関数\(y=ax+b\)のグラフは、\(y=ax\)のグラフを\(y\)軸の方向に\(b\)だけ平行移動した直線である。
1次関数\(y=ax+b\)のグラフは必ず\(y\)軸上の点\((0,b)\)を通る。
この\(b\)の値をグラフの切片という。
【傾き】
1次関数\(y=ax+b\)のグラフは、傾きが\(a\)の直線である。傾きは変化の割合で決まる。
(1)\(a>0\)のとき
グラフは右上がりの直線で、\(x\)の値が増加すると、\(y\)の値も増加する。
(2)\(a<0\)のとき
グラフは右下がりの直線で、\(x\)の値が増加すると、\(y\)の値は減少する。
【例題】次の1次関数のグラフの傾きと切片を答えなさい。
【グラフのかき方】
1次関数のグラフは直線なので、切片と傾きの値からグラフが通る\(2\)点を求め、その\(2\)点を通る直線を引けばよい。
【例】\(y=2x+2\)のグラフを描きなさい。
切片が\(2\)なので、点\((0,2)\)を通り、
傾きが\(2\)なので、\(x\)軸方向に\(1\),\(y\)軸方向に\(2\)進んだ点\((1,4)\)を通るような直線になる。
【例題】次のグラフを描きなさい。
【変域】
\(y=2x+2\)について、\(x\)の変域が\(-3< x\leqq 1\)のときの\(y\)の変域を求めなさい。
\(x=-3\)のとき、\(y=-4\)
\(x=1\)のとき、\(y=4\)である。
よって、\(-4< y\leqq 4\)
【1次関数の式の求め方】
(1)傾きと、通る\(1\)点の座標から求める。
式\(y=ax+b\)に傾き\(a\)を代入し、さらに通る\(1\)点の座標を代入することで、\(b\)を求める。
切片がわかる場合は、式\(y=ax+b\)に傾き\(a\)と切片\(b\)を代入すればよい。
(2)切片と、通る\(1\)点の座標から求める。
式\(y=ax+b\)に切片\(b\)を代入し、さらに通る\(1\)点の座標を代入することで、\(a\)を求める。
(3)通る\(2\)点の座標から求める。
式\(y=ax+b\)に\(2\)点の座標を代入すると、\(a\)と\(b\)についての連立方程式を作ることができる。
この連立方程式を解くことで、\(a\)と\(b\)の値を求める。
【例題】次の直線の式を求めなさい。
【例題】次のグラフから関数の式を求めなさい。