2次方程式の活用
整数
【例題】
(1)連続する2つの整数がある。この2数の2乗の和は61になる。この2数を求めなさい。
小さい数を\(x\)とすると、
\begin{eqnarray}x^2+(x+1)^2 &=& 61 \\ x^2+x-30 &=& 0 \\ (x+6)(x-5) &=& 0\end{eqnarray}
\[x=-6,x=5\]
\(x=-6\)のとき、求める2数は-6と-5
\(x=5\)のとき、求める2数は5と6
【答】\(-6\)と\(-5,5\)と\(6\)
(2)ある数を2乗しなければならないのに、2倍したため、計算の結果が35小さくなった。ある数を求めなさい。
ある数を\(x\)とすると、
\begin{eqnarray}x^2 &=& 2x+35 \\ x^2-2x-35 &=& 0 \\ (x+5)(x-7) &=& 0\end{eqnarray}
\[x=-5,x=7\]
【答】\(-5,7\)
平面図形
【例題】
(1)縦\(30m\)、横\(45m\)の長方形の土地に、図のように縦横同じ幅の道をつけて、残りの土地を花壇にしたい。花壇の総面積を\(1000m^2\)にするには、道幅は何\(m\)にすればよいか答えなさい。
道幅を\(x\)とすると、
\begin{eqnarray}(30-x)(45-x) &=& 1000 \\ x^2-75x-350 &=& 0 \\ (x-5)(x-70) &=& 0\end{eqnarray}
\[x=5,x=70\]
道幅は\(30m\)を超えることはないので、\(5m\)となる。
【答】\(5m\)
(2)ある正方形がある。この正方形の縦を\(10cm\)伸ばし、横を\(2cm\)縮めてできた長方形の面積は、元の正方形の面積の2倍より\(20cm^2\)小さくなった。元の正方形の1辺の長さを求めなさい。
元の正方形の1辺を\(x\)とすると、
\begin{eqnarray}(x+10)(x-2) &=& 2x^2-20 \\ -x^2-8x &=& 0 \\ x(x-8) &=& 0\end{eqnarray}
\[x=0,x=8\]
\(x>0\)ので、\(8cm\)となる。
【答】\(8cm\)
(3)周の長さが\(38cm\)、面積\(84cm^2\)の長方形の縦と横の長さを求めなさい。但し、横の方が長いものとする。
縦の長さを\(x\)とすると、横の長さは\(19-x\)となる。
\begin{eqnarray}x(19-x) &=& 84 \\ x^2-19x+84 &=& 0 \\ (x-7)(x-12) &=& 0\end{eqnarray}
\[x=7,x=12\]
横の方が長いので、\(7cm\)となる。
【答】縦\(7cm\)、横\(12cm\)
動点
【例題】
(1)△ABCはBC=12cm,AC=6cm,∠BCA=90°の直角三角形である。点Pは頂点Bを出発して毎秒2cmで頂点Cまで進む。同時に点Qは頂点Cを出発して毎秒1cmで頂点Aまで進む。△PCQの面積が9cm2になるのは出発してから何秒後になるか求めなさい。
\(x\)秒後のPCの長さは\(12-2x\)
\(x\)秒後のCQの長さは\(x\)
\(x\)秒後の△PCQは
\begin{eqnarray}\frac{x(12-2x)}{2} &=& 9 \\ x^2-6x+9 &=& 0 \\ (x-3)^2 &=& 0\end{eqnarray}
\[x=3\]
【答】3秒後
(2)1辺18cmの正方形ABCDにおいて、点Pは頂点Aから頂点B、点Qは頂点Dから頂点Aまで動く。PとQは同時に出発して両方とも毎秒1cmで動くものとする。△QPCの面積が126cm2になるのは出発してから何秒後になるか求めなさい。
\(x\)秒後の面積は
\(18^2-\frac{18(18-x)}{2}-\frac{x(18-x)}{2}-\frac{18x}{2}=126\)
\begin{eqnarray}648-324+18x-18x+x^2-18x &=& 252 \\ x^2-18x+72 &=& 0 \\ (x-6)(x-12) &=& 0\end{eqnarray}
\[x=6,x=12\]
【答】6秒後,12秒後