4-1 2乗に比例する関数(要点)

2次関数

【2次関数】

\(y\)は\(x\)の関数で、 \[y=ax^2+b\ (aは定数)\] のように\(y\)が\(x\)の2次式で表されるとき、\(y\)は\(x\)の2次関数であるという。

【例題】\(y\)が\(x\)の2乗に比例し、\(x=-2\)のとき\(y=24\)

(1)\(y\)を\(x\)の式で表しなさい。

(2)\(x=3\)のとき、\(y\)の値を求めよ。

2次関数のグラフ

【2次関数のグラフ】

2次関数\(y=ax^2\)のグラフは、原点を頂点とする\(y\)軸について対称な放物線となる。

x y O y=ax2

グラフの特徴

【\(y=ax^2\)のグラフの特徴】

(1)\(a\)の絶対値が大きいほど、グラフの開き方は小さくなる。

x y O y=2x2 y=x2

(2)\(a>0\)のとき、上に開いた放物線で\(x\)軸の上側にある。

x y O

(3)\(a<0\)のとき、下に開いた放物線で\(x\)軸の下側にある。

x y O

【例題】次の(1)~(3)に当てはまる関数を(a)~(h)の中から選びなさい。

(a)\(y=2x^2\) (b)\(y=-3x^2\) (c)\(y=4x^2\)
(d)\(y=-2x^2\) (e)\(y=-\frac{1}{3}x^2\) (f)\(y=\frac{1}{4}x^2\)
(g)\(y=-5x^2\) (h)\(y=\frac{2}{3}x^2\)

(1)グラフが\(x\)軸の上側にある。

(2)グラフが\(y=3x^2\)のグラフと\(x\)軸について対称である。

(3)グラフの開き方が\(y=x^2\)のグラフより大きい。

値の増減

関数\(y=ax^2\)において、\(a>0\)のとき、次のことがいえる。

x y O 減少 増加
\(x\)の値が増加するとき、
\(x<0\)の範囲では、\(y\)の値は減少し、
\(x>0\)の範囲では、\(y\)の値は増加する。
\(x=0\)のとき、\(y\)は最小値0をとる。

関数\(y=ax^2\)において、\(a<0\)のとき、次のことがいえる。

x y O 増加 減少
\(x\)の値が増加するとき、
\(x<0\)の範囲では、\(y\)の値は増加し、
\(x>0\)の範囲では、\(y\)の値は減少する。
\(x=0\)のとき、\(y\)は最大値0をとる。

変域

グラフを描いたとき、横の範囲が\(x\)の変域、縦の範囲が\(y\)の変域になる。

x y O x の変域 y の変域 x y O x の変域 y の変域

【例題】それぞれの関数で\(x\)の変域があるとき、\(y\)の変域を求めなさい。

(1)\(y=\frac{1}{2}x^2 (-6 \leqq x \leqq -2)\)

x y O (-6,18) (-2,2)

(2)\(y=\frac{1}{4}x^2 (-8 \leqq x \leqq 4)\)

x y O (-8,16) (4,4)

(3)\(y=-x^2 (-1 \leqq x \leqq 4)\)

x y O (-1,-1) (4,-16)

2次関数の変化の割合

変化の割合は次の式で求められる。 \[変化の割合=\frac{yの増加量}{xの増加量}\] 変化の割合はグラフ上の2点を結ぶ直線の傾きに等しい。

【例題】\(y=3x^2\)についてそれぞれの場合の変化の割合を求めなさい。

(1)\(x\)が-3から1まで変化するとき

(2)\(x\)が1から5まで変化するとき

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1章 式の展開と因数分解 2章 平方根 3章 2次方程式 4章 関数 5章 相似な図形 6章 円 7章 三平方の定理 8章 標本調査
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