【小学5年算数】三角形や四角形の面積|公式・求め方の要点まとめ

このページでは、小学5年生で学ぶ「三角形や四角形の面積」の求め方について、平行四辺形・三角形・台形・ひし形の公式をわかりやすく解説しています。要点を押さえて計算のコツを身につけましょう。

面積の公式を使い分けるコツ

三角形や四角形の面積を求めるときは、公式を丸暗記するだけでなく、「どの辺を底辺にするか」「高さはどこか」を図から読み取ることが大切です。

図形ごとの公式整理

  • 平行四辺形:底辺\(\times\)高さ
  • 三角形:底辺\(\times\)高さ\(\div2\)
  • 台形:(上底+下底)\(\times\)高さ\(\div2\)
  • ひし形:対角線\(\times\)対角線\(\div2\)

公式を選ぶ前の3つのチェック

  1. 図形の名前を確認する。
  2. 底辺や対角線など、必要な長さを探す。
  3. 高さが底辺に垂直になっているか確認する。

特に気をつけたいのは、高さと斜めの辺を混同しないことです。高さは、底辺と垂直に交わる長さを表します。

平行四辺形の面積の公式と求め方

【平行四辺形の面積】
平行四辺形では、平行な辺をそれぞれ底辺といい、底辺に垂直に交わった直線の長さを高さという。

平行四辺形の底辺と高さ 平行四辺形に底辺と高さを示した図。高さは底辺に垂直な線分で表されている。 底辺 高さ

平行四辺形の面積=底辺\(\times\)高さ

なぜ「底辺×高さ」で求められるの?

平行四辺形の左側にある三角形を切り取り、反対側に移動すると、長方形の形にできます。切り取って移動しただけなので、面積は変わりません。

平行四辺形を長方形に変形して面積を求める 平行四辺形の左端の三角形を切り取り、右端に移動すると長方形になる。底辺の長さと高さは変わらないため、面積は底辺かける高さで求められる。 ① 平行四辺形 底辺 高さ 左の三角形を切り取る 切る ② 三角形を移動 反対側へ移す ③ 長方形になる 底辺 高さ 面積は変わらない 平行四辺形の面積 = 底辺 × 高さ 切って移動しても面積は同じ。長方形の面積と同じ方法で求められる。
平行四辺形の一部を切り取り、移動して長方形にする考え方

できあがった長方形の横の長さは底辺、縦の長さは高さです。そのため、平行四辺形の面積も底辺 × 高さで求められます。

間違えやすいポイント:斜めの辺を使わない

斜めになっている辺の長さは、高さとは限りません。底辺に垂直な長さを使いましょう。
例えば、底辺が6cm、高さが4cmなら、面積は 6 × 4 = 24㎠ です。斜めの辺の長さが5cmと書かれていても、高さが4cmなら、5cmではなく4cmを使います。

【例題】次の図形の面積を答えなさい。

(1)
平行四辺形の面積の問題:底辺6cm、高さ4cm 平行四辺形の底辺は6cm、高さは4cm。面積を求める問題の図。 6cm 4cm
(2)
平行四辺形の面積の問題:底辺4cm、高さ2cm 平行四辺形の底辺は4cm、高さは2cm。面積を求める問題の図。 4cm 2cm

三角形の面積の公式と求め方

【三角形の面積】
三角形の\(1\)つの辺を底辺といい、それに向かい合った頂点から底辺に垂直な直線を引いたとき、その直線を高さという。

三角形の底辺と高さ 三角形の底辺と、頂点から底辺に垂直に引いた高さを示した図。 底辺 高さ

三角形の面積=底辺\(\times\)高さ\(\div\)2

高さは、三角形の外側にできることもある

三角形の高さは、底辺と垂直になる長さです。三角形の形によっては、頂点から底辺に垂直な線を引くと、その線が三角形の外側を通ることがあります。

三角形の高さは内側にあるとは限らない 左は高さが三角形の内側にある例、右は底辺を延長した位置に高さができる例。高さは頂点から底辺またはその延長線に垂直に引いた線分です。 三角形の高さは、内側にあるとは限りません 高さは、頂点から底辺(またはその延長線)に垂直に引いた線分です。 通常の三角形 高さ 底辺 高さが三角形の内側にある 高さが外側にできる三角形 高さ 底辺 延長 高さが三角形の外側にできる ポイント 三角形の内側か外側かではなく、底辺と垂直になっていることが大切です。

高さを探すときは、三角形の内側にあるかどうかではなく、底辺と直角に交わっているかどうかを確認しましょう。

計算するときの順番

  1. 底辺の長さを確認する。
  2. 底辺に垂直な高さを確認する。
  3. 底辺 × 高さを計算する。
  4. 最後に2で割る。

【例題】次の図形の面積を答えなさい。

(1)
三角形の面積の問題:底辺8cm、高さ5cm 三角形の底辺は8cm、高さは5cm。面積を求める問題の図。 8cm 5cm
(2)
三角形の面積の問題:底辺4cm、高さ2cm 三角形の底辺は4cm、高さは2cm。面積を求める問題の図。 4cm 2cm

台形の面積の公式と求め方

【台形の面積】
台形では、平行な辺をそれぞれ上底、下底といい、上底と下底に垂直に交わった直線の長さを高さという。

台形の上底・下底・高さ 台形の上底、下底、および上底と下底に垂直な高さを示した図。 上底 下底 高さ

台形の面積=(上底+下底)\(\times\)高さ\(\div2\)

台形の面積の公式ができる理由

同じ台形をもう1つ用意して、向きを変えて組み合わせると、平行四辺形を作ることができます。

台形2つを合わせて平行四辺形を作る 同じ台形を2つ用意し、片方を180度回転して組み合わせると、底辺が上底と下底の和になる平行四辺形ができます。これを使って台形の面積の公式を考えます。 台形2つを合わせると、平行四辺形になります 同じ台形を2つ使い、向きを変えて組み合わせます。 1 台形 上底 下底 高さ 1つ目の台形 + 2 向きを変える 上底 下底 高さ 同じ大きさの台形 3 合体 上底+下底 高さ 平行四辺形 面積は2つ分 平行四辺形の面積 =(上底+下底)× 高さ 台形の面積 =(上底+下底)× 高さ ÷ 2

できあがった平行四辺形の底辺は、上底と下底を合わせた長さになります。高さは元の台形と同じです。
つまり、2つ分の面積は(上底 + 下底)× 高さ です。台形1つ分の面積はその半分なので、(上底 + 下底)× 高さ ÷ 2となります。

計算で気をつけること

上底と下底を足してから高さをかけ、最後に2で割ります。上底と下底のどちらか一方だけを使わないようにしましょう。

【例題】次の図形の面積を答えなさい。

(1)
台形の面積の問題:上底4cm、下底8cm、高さ5cm 台形の上底は4cm、下底は8cm、高さは5cm。面積を求める問題の図。 4cm 8cm 5cm
(2)
台形の面積の問題:上底2cm、下底6cm、高さ4cm 台形の上底は2cm、下底は6cm、高さは4cm。面積を求める問題の図。 2cm 6cm 4cm

ひし形の面積の公式と求め方

【ひし形の面積】
ひし形では、対角線が垂直に交わる。

ひし形の2本の対角線 ひし形の2本の対角線が交わる図。対角線は垂直に交わっている。 対角線 対角線

ひし形の面積=対角線\(\times\)対角線\(\div2\)

対角線を使って面積を求める理由

ひし形の対角線を引くと、図形をいくつかの三角形に分けて考えることができます。対角線の長さを使うことで、ひし形全体の面積を求められます。

ひし形の2本の対角線 ひし形の縦の対角線を赤、横の対角線を緑で示しています。2本の対角線は垂直に交わります。ひし形の面積は対角線1の長さと対角線2の長さをかけて2で割ります。 ひし形の面積は対角線で求める 2本の対角線の長さに注目しましょう 対角線①(縦) 対角線②(横) ひし形の面積の公式 対角線① × 対角線② ÷ 2 2本の対角線は垂直に交わります ポイント 辺の長さではなく、 2本の対角線の長さを使います。 ひし形の面積 = 対角線① × 対角線② ÷ 2

よくある間違い:辺の長さを使わない

ひし形の面積の公式で使うのは、辺の長さではなく2本の対角線の長さです。問題文でどの長さが示されているかを確認しましょう。

答えの単位も忘れずに

長さがcmなら、面積の単位は㎠になります。計算結果だけでなく、答えの単位まで確認しましょう。

【例題】次の図形の面積を答えなさい。

(1)
ひし形の面積の問題:対角線4cmと8cm ひし形の2本の対角線の長さは4cmと8cm。面積を求める問題の図。 4cm 8cm
(2)
ひし形の面積の問題:対角線4cmと7cm ひし形の2本の対角線の長さは4cmと7cm。面積を求める問題の図。 4cm 7cm

練習問題・次の単元

三角形や四角形の面積を学んだら、練習問題で理解を確認しましょう。

関連する学習内容

面積の公式をより深く理解するために、図形の角や合同な図形、体積についても学習してみましょう。

よくある質問

【小学5年算数】三角形や四角形の面積について、よくある質問をまとめています。

三角形の面積はどうやって求めますか?

三角形の面積は、底辺 × 高さ ÷ 2 で求めます。底辺と高さは必ず垂直な位置関係で計測します。

平行四辺形の面積はどうやって求めますか?

平行四辺形の面積は、底辺 × 高さ で求めます。高さは底辺に対して垂直な長さを使います。

台形の面積はどうやって求めますか?

台形の面積は、(上底 + 下底)× 高さ ÷ 2 で求めます。

ひし形の面積はどうやって求めますか?

ひし形の面積は、2本の対角線の長さをかけて2で割ることで求めます。公式は「ひし形の面積=対角線① × 対角線② ÷ 2」です。