【小学5年算数】約分、通分|やり方と計算のコツの要点まとめ

このページでは、小学5年生で学ぶ「約分と通分」について、分数を簡単にする方法や分母をそろえる方法をわかりやすく解説しています。計算のコツをつかんで、分数の理解を深めましょう。

約分

【約分】
分数の分母と分子をそれぞれの最大公約数でわって、これ以上同じ数でわれない分数にすることを約分という。
\(\displaystyle \frac{15}{20}=\frac{15\div5}{20\div5}=\frac{3}{4}\)

分子と分母を同じ数で割っても、分数の大きさは変わらない。例えば、\(\displaystyle \frac{15}{20}\)と\(\displaystyle \frac{3}{4}\)は、分子と分母をそれぞれ5で割ると、\(\displaystyle \frac{3}{4}\)になる。
これは、\(15\)と\(20\)の最大公約数が\(5\)だからである。最大公約数で割ると、分子と分母をこれ以上同じ整数で割れない形にできる。

【約分の手順】
(1)分子と分母の公約数を見つける。
(2)分子と分母を同じ数で割る。
(3)分子と分母に、これ以上共通する約数がなければ完成。

例えば、\(\displaystyle \frac{12}{18}\)は、分子と分母をそれぞれ\(2\)で割ると、\(\displaystyle \frac{6}{9}\)になる。さらに、\(3\)で割ると、\(\displaystyle \frac{2}{3}\)になる。
このように、最大公約数がすぐに分からない場合でも、共通の約数で順番に割っていけば約分できる。

【例題】次の分数を約分しなさい。

(1)\(\displaystyle \frac{3}{9}\)
(2)\(\displaystyle \frac{4}{8}\)

通分

【通分】
分母の違う分数を分母が同じ分数に直すことを通分という。
通分するときは、\(2\)つの分母の最小公倍数を共通の分母にする。
\(\displaystyle \left(\frac{3}{5},\frac{2}{3}\right)=\left(\frac{3\times3}{5\times3},\frac{2\times5}{3\times5}\right)=\left(\frac{9}{15},\frac{10}{15}\right)\)

この例では、\(5\)と\(3\)の最小公倍数は\(15\)なので、それぞれの分母が\(15\)になるように、\(\displaystyle \frac{3}{5}\)の分子と分母に\(3\)を、\(\displaystyle \frac{2}{3}\)の分子と分母に\(5\)をかけている。分子と分母に同じ数をかけるため、分数の大きさは変わらない。
通分をすると、分母が同じになるため、分数の大きさを比べやすくなる。例えば、\(\displaystyle \frac{3}{5}\)と\(\displaystyle \frac{2}{3}\)は、通分すると\(\displaystyle \frac{9}{15}\)と\(\displaystyle \frac{10}{15}\)になり、分子を比べることで、\(\displaystyle \frac{2}{3}\)のほうが大きいと分かる。
また、分母が異なる分数のたし算やひき算をするときにも、通分が必要になる。分母をそろえることで、分数の計算ができるようになる。

【例題】次の分数を通分しなさい。

(1)\(\displaystyle \left(\frac{2}{3},\frac{1}{4}\right)\)
(2)\(\displaystyle \left(\frac{7}{10},\frac{3}{5}\right)\)
(3)\(\displaystyle \left(\frac{1}{3},\frac{1}{4},\frac{1}{6}\right)\)

分数と時間

【分数と時間】
\(1\)分=\(\displaystyle \frac{1}{60}\)時間
\(1\)秒=\(\displaystyle \frac{1}{60}\)分

\(1\)時間は\(60\)分なので、分を時間に直すときは\(60\)で割る。例えば、\(15\)分は\(\displaystyle 15\div60=\frac{1}{4}\)時間となる。
また、時間を分に直すときは\(60\)をかける。例えば、\(\displaystyle \frac{1}{2}\)時間は\(\displaystyle 60\times\frac{1}{2}=30\)分となる。
分を時間に直すときは、\(1\)時間を\(1\)と考え、何分が\(60\)分の何分のいくつにあたるかを考える。例えば、\(15\)分は\(60\)分の\(\displaystyle \frac{15}{60}\)なので、約分すると\(\displaystyle \frac{1}{4}\)時間になる。
同じように、\(45\)分は\(\displaystyle \frac{45}{60}=\frac{3}{4}\)時間となる。分を時間に直すときは、分の数を\(60\)で割り、必要に応じて約分すると、簡単な分数で表せる。
反対に、時間を分に直すときは、分数で表された時間に\(60\)をかける。例えば、\(\displaystyle \frac{3}{4}\)時間は、\(\displaystyle 60\times\frac{3}{4}=45\)分となる。このように、分数と時間の単位換算では、\(1\)時間が\(60\)分であることを使う。

【例題】()の中の単位で表しなさい。

(1)\(15\)分(時間)
(2)\(\displaystyle \frac{8}{5}\)時間(分)

練習問題・次の単元

約分、通分の関係を学んだら、練習問題で理解を確認しましょう。

関連する学習内容

「約分、通分」で学ぶ倍数や約数は、分数の通分や約分を理解するうえで役立つ大切な知識です。関連する単元もあわせて学習し、理解を深めましょう。

よくある質問

【小学5年算数】約分、通分について、よくある質問をまとめています。

約分とは何ですか?

約分とは、分数の分子と分母を同じ数で割り、分数の大きさを変えずに、これ以上約分できない簡単な形にすることです。例えば、15/20は分子と分母を5で割ると3/4になります。

通分のやり方は?

通分とは、分母の異なる分数の分母を同じ数にそろえることです。通常は、分母の最小公倍数を共通の分母にし、それぞれの分数の分子と分母に同じ数をかけます。例えば、3/5と2/3は、15を共通の分母にすると9/15と10/15になります。

約分と通分の違いは何ですか?

約分は分数を簡単にする方法で、通分は分母をそろえるための方法です。目的と計算の方向が異なります。

分を時間に直すにはどうすればよいですか?

1時間は60分なので、分を時間に直すときは、分の数を60で割ります。例えば、15分は15÷60=1/4時間、45分は45÷60=3/4時間です。計算した分数は、必要に応じて約分します。

分数で表された時間を分に直すにはどうすればよいですか?

1時間は60分なので、分数で表された時間を分に直すときは、その分数に60をかけます。例えば、1/2時間は60×1/2=30分、3/4時間は60×3/4=45分です。