【高校数学C】1-1-2 ベクトルの演算|要点まとめ
このページでは、高校数学Cの「ベクトルの演算」について整理しています。ベクトルの加法・減法・実数倍の基本計算や、演算の性質、平行条件の求め方を解説します。式の扱いに慣れることで、図形問題や内積計算の基礎を確実に身につけましょう。
ベクトルの加法・減法・実数倍
ベクトルの加法
【ベクトルの加法】
\(\overrightarrow{AB}=\vec{a},\overrightarrow{AC}=\vec{b}\)とすると、ベクトルの和\(\vec{a}+\vec{b}\)と表される。
また、\(\overrightarrow{AB}+\overrightarrow{AC}=\overrightarrow{AD}\)である。
ベクトルの減法
【ベクトルの減法】
\(\overrightarrow{OA}=\vec{a},\overrightarrow{OB}=\vec{b}\)とすると、ベクトルの差\(\vec{a}-\vec{b}\)と表される。
また、\(\overrightarrow{OA}-\overrightarrow{OB}=\overrightarrow{BA}\)である。
ベクトル\(\vec{b}\)に対して、大きさが同じで向きが反対であるベクトルを逆ベクトルといい、\(-\vec{b}\)で表す。
【例題】図において、次のベクトルを図示しなさい。
ベクトルの実数倍
【ベクトルの実数倍】
ベクトル\(\vec{a}\)と実数\(k\)に対して、\(k\vec{a}\)は次のように定義する。
(1)\(k> 0\)のとき、\(k\vec{a}\)は\(\vec{a}\)と同じ向きで、大きさは\(|\vec{a}|\)の\(k\)倍
(2)\(k< 0\)のとき、\(k\vec{a}\)は\(\vec{a}\)と反対の向きで、大きさは\(|\vec{a}|\)の\(|k|\)倍
【例題】図において、次のベクトルを図示しなさい。
ベクトルの演算の性質
【ベクトルの演算】
(1)交換法則\(\vec{a}+\vec{b}=\vec{b}+\vec{a}\)
(2)結合法則\((\vec{a}+\vec{b})+\vec{c}=\vec{a}+(\vec{b}+\vec{c})\)
(3)\(k(l\vec{a})=(kl)\vec{a}\)
(4)分配法則\((k+l)\vec{a}=k\vec{a}+l\vec{a}\)
(5)分配法則\(k(\vec{a}+\vec{b})=k\vec{a}+k\vec{b}\)
(6)逆ベクトル\(\vec{a}+(-\vec{a})=\vec{0}\)
(7)零ベクトル\(\vec{a}+\vec{0}=\vec{0}+\vec{a}=\vec{a}\)
【零ベクトル】
始点と終点が一致するベクトルを零ベクトルといい、\(\vec{0}\)で表す。
【例題】次の計算をしなさい。
ベクトルの平行とその条件
【ベクトルの平行】
\(\vec{a}\neq\vec{0}\)のとき、
\(\vec{a}//\vec{b} \Leftrightarrow \vec{b}=k\vec{a}\)となる実数\(k\)が存在する。
【単位ベクトル】
大きさが\(1\)のベクトルを単位ベクトルという。
\(\vec{a}\neq\vec{0}\)のとき、\(\vec{a}\)に平行な単位ベクトルは\(\displaystyle \frac{\vec{a}}{|\vec{a}|}\)と\(\displaystyle -\frac{\vec{a}}{|\vec{a}|}\)
\(\overrightarrow{AC}=\overrightarrow{AB}+\overrightarrow{AD}\)
よって、求める単位ベクトルは
\(\displaystyle \frac{\overrightarrow{AC}}{|\overrightarrow{AC}|}=\frac{\overrightarrow{AB}+\overrightarrow{AD}}{5}\), \(\displaystyle -\frac{\overrightarrow{AC}}{|\overrightarrow{AC}|}=-\frac{\overrightarrow{AB}+\overrightarrow{AD}}{5}\)