2-1-3 無限級数(要点)

無限級数

【無限級数】

無限数列\(\{a_n\}\)の各項を順に加えていった式
\(a_1+a_2+a_3+\cdots+a_n+\cdots\)
無限級数といい、\(\displaystyle \sum_{n=1}^{\infty}a_n\)と書く。
無限級数の初項から第\(n\)項までの和を部分和という。
部分和が作る数列\(\{S_n\}\)がある値\(S\)に収束\(\displaystyle \lim_{n\to\infty}S_n=S\)するとき、
無限級数は\(S\)に収束するといい、\(S\)を無限級数のにという。
また、数列\(\{S_n\}\)が発散するとき、無限級数は発散するという。

【無限等比級数】

無限等比数列\(\{ar^{n-1}\}\)から作られる無限級数
\(a+ar+ar^2+\cdots+ar^{n-1}+\cdots\)
を初項\(a\)、公比\(r\)の無限等比級数という。
(1)\(|r|<1\)のとき、収束して和は\(\displaystyle \frac{a}{1-r}\)である。
(2)\(|r|\geqq1\)のとき、発散する。


【例題】次の無限級数の収束、発散を調べなさい。

(1)\(\displaystyle \sum_{n=1}^{\infty}\frac{1}{n(n+1)}\)

(2)\(\displaystyle \sum_{n=1}^{\infty}\frac{1}{\sqrt{n}+\sqrt{n+1}}\)

(3)\(\displaystyle \sum_{n=1}^{\infty}(\sqrt{2})^{n-1}\)

(4)\(\displaystyle \sum_{n=1}^{\infty}2・\left(-\frac{1}{2}\right)^{n}\)


【例題】次の循環小数を分数に直しなさい。

(1)\(3.\dot{1}\dot{4}\)

(2)\(2.\dot{8}\)

無限級数の性質

【無限級数の性質】

無限級数\(\displaystyle \sum_{n=1}^{\infty}{a_n}=S,\sum_{n=1}^{\infty}{b_n}=T\)に収束するとき、
(1)\(\displaystyle \sum_{n=1}^{\infty}ka_n=kS\)
ただし、\(k\)は定数
(2)\(\displaystyle \sum_{n=1}^{\infty}(a_n+b_n)=S+T,\sum_{n=1}^{\infty}(a_n-b_n)=S-T\)


【例題】次の無限級数の収束、発散を調べなさい。

(1)\(\displaystyle \sum_{n=1}^{\infty}\left(\frac{1}{2^n}-\frac{2}{3^n}\right)\)

(2)\(\displaystyle \sum_{n=1}^{\infty}(-1)^{n-1}\)

1章 関数

1-1 関数

2章 極限

2-1 数列の極限

2-2 関数の極限

3章 微分法

3-1 導関数

4章 微分法の応用

4-1 導関数の応用

5章 積分法

5-1 不定積分

5-2 定積分

6章 積分法の応用

6-1 積分法の応用

1章 関数

1-1 関数

2章 極限

2-1 数列の極限

2-2 関数の極限

3章 微分法

3-1 導関数

4章 微分法の応用

4-1 導関数の応用

5章 積分法

5-1 不定積分

5-2 定積分

6章 積分法の応用

6-1 積分法の応用

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