5-2-4 区分求積法(要点)

区分求積法

【区分求積法】

x a b S

面積\(\displaystyle S=\int_a^b f(x)dx\)で求める事ができるが、区間\([a,b]\)の横幅を\(n\)等分した各長方形の面積の和を考える。小区間の幅を\(h\)とすると、\(\displaystyle h=\frac{b-a}{n}\)である。小区間\([a_{i-1},a_i]\)の任意の値\(x_i\)に対する値\(f(x_i)\)をとって、\(\displaystyle \sum_{i=1}^{n}f(x_i)h\)と表される。ここで\(n\)を限りなく大きくすると、面積に近づくので、
\(\displaystyle \int_a^b f(x)dx=\lim_{n\to\infty}\sum_{i=1}^{n}f(x_i)h\)
このように、区間を区分し、和の極限として求める方法を区分求積法という。


【例題】次の極限値を求めなさい。

(1)\(\displaystyle \lim_{n\to\infty}\sum_{k=1}^{n}\frac{1}{n+k}\)

(2)\(\displaystyle \lim_{n\to\infty}\frac{1}{n^3}\{(1-n)^2+(2-n)^2+\cdots+(n-n)^2\}\)

定積分と不等式

【定積分と不等式】

(1)\(f(x)\geqq0\)ならば、\(\displaystyle \int_a^b f(x)dx\geqq0\)
等号が成り立つのは、\(f(x)=0\)のとき
(2)\(f(x)\geqq g(x)\)ならば、\(\displaystyle \int_a^b f(x)dx\geqq\int_a^b g(x)dx\)
等号が成り立つのは、\(f(x)=g(x)\)のとき
(3)\(m\leqq f(x)\leqq M)\)ならば、\(\displaystyle m(b-a)\leqq\int_a^b f(x)dx\leqq M(b-a)\)


【例題】次のことを証明しなさい。

(1)\(0\leqq x\leqq1\)のとき、\(1+x^2\leqq 1+x\)

(2)\(\displaystyle \log2< \frac{\pi}{4}\)

1章 関数

1-1 関数

2章 極限

2-1 数列の極限

2-2 関数の極限

3章 微分法

3-1 導関数

4章 微分法の応用

4-1 導関数の応用

5章 積分法

5-1 不定積分

5-2 定積分

6章 積分法の応用

6-1 積分法の応用

1章 関数

1-1 関数

2章 極限

2-1 数列の極限

2-2 関数の極限

3章 微分法

3-1 導関数

4章 微分法の応用

4-1 導関数の応用

5章 積分法

5-1 不定積分

5-2 定積分

6章 積分法の応用

6-1 積分法の応用

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