1-2-1 事象の確率(要点)

事象の確率

同じ条件で繰り返すことができる実験や観測を試行という。
試行の結果起こる事柄を事象といい、\(A,B\)などの文字で表す。また、起こり得る事柄全体を全事象といい、\(U\)で表す。事象は集合で表すことができる。
全事象\(U\)の一つの要素からなる事象を根元事象といい、根元事象を一つも含まない事象を空事象といい、\(ϕ\)で表す。
ある試行において、どの根元事象が起こることも同じ程度に期待できるとき、これらの根元事象は同様に確からしいという。

【確率の定義】

全事象\(U\)の要素の個数を\(n(U)\)とし、事象\(A\)の要素の個数を\(n(A)\)とする。
\(\displaystyle \frac{n(A)}{n(U)}\)を事象\(A\)が起こる確率といい、\(P(A)\)で表す。
\(\displaystyle P(A)=\frac{n(A)}{n(U)}\)


【例題】コインを\(3\)枚投げるとき、次の確率を求めなさい。

(1)\(2\)枚だけ表である確率

(2)表が\(2\)枚以上である確率


【例題】さいころを\(2\)個投げるとき、次の確率を求めなさい。

(1)目の和が\(8\)となる確率

(2)目の和が\(10\)以下となる確率

順列を利用した確率

【例題】男子\(5\)人、女子\(4\)人が一列に並ぶとき、次の確率を求めなさい。

(1)特定の男女が隣り合う確率。

(2)女子が両端にいる確率。

(3)男女が交互に並ぶ確率。


【例題】男子\(3\)人と女子\(3\)人が円形に並ぶとき、次の確率を求めなさい。

(1)特定の\(2\)人が隣り合う確率。

(2)特定の\(2\)人が向かい合う確率。

(3)男女が交互に並ぶ確率。

組合せを利用した確率

【例題】赤玉\(5\)個と白玉\(7\)個が入った袋から同時に\(3\)個取り出すとき、次の確率を求めなさい。

(1)白玉\(3\)個になる確率。

(2)赤玉\(1\)個、白玉\(2\)個になる確率。

(3)赤玉\(2\)個、白玉\(1\)個になる確率。

メニュー
1章 場合の数と確率

1-1 場合の数

1-2 確率

2章 整数の性質

2-1 整数の性質

2-2 ユークリッド互除法

2-3 整数の性質の活用

3章 図形の性質

3-1 三角形の性質

3-2 円の性質

3-3 作図

3-4 空間図形

1章 場合の数と確率

1-1 場合の数

1-2 確率

2章 整数の性質

2-1 整数の性質

2-2 ユークリッド互除法

2-3 整数の性質の活用

3章 図形の性質

3-1 三角形の性質

3-2 円の性質

3-3 作図

3-4 空間図形

当サイトに一言
このサイトは個人で作成しており、閲覧者からのコメントを元にサイトの改善、精度を上げていきたいと考えています。
質問・問題のミス・改善要望、問い合わせがあればご連絡ください。

名前[必須]

メールアドレス[必須](メールアドレスが公開されることはありません。)

コメント