2-3-2 n進法(要点)

記数法の変換

\(10\)の累乗の位取りによる記数法を\(10\)進法といい、\(10\)進法で表された数を\(10\)進数という。
\(10\)進数の各位の数字は\(0\)以上\(9\)以下の整数である。

\(2\)の累乗の位取りによる記数法を\(2\)進法といい、\(2\)進法で表された数を\(2\)進数という。
\(2\)進数の各位の数字は\(0\)または\(1\)の整数である。
\(10\)進数と区別するため、\(2\)進数\(101\)は添え字を用いて、\(101_{(2)}\)のように表す。

一般に、\(n\)の累乗の位取りによる記数法を\(n\)進法といい、\(n\)進法で表された数を\(n\)進数という。

n進数を10進数に変換

【n進数を10進数に変換】

\(1101_{(2)}\)を\(10\)進数にするには、
\(1\times2^3+1\times2^2+0\times2^1+1\times2^0\)
\(=8+4+0+1\)
\(=13\)


【例題】次の数を\(10\)進数で表しなさい。

(1)\(10101_{(2)}\)

(2)\(1023_{(4)}\)

(3)\(723_{(8)}\)

10進数をn進数に変換

【10進数をn進数に変換】

\(46\)を\(3\)進数にするには、
\(46\)を\(3\)で割って、余りは右に書き、商をさらに\(3\)で割る。
これを割れない数(\(3\)より小さい数)になるまで繰り返す。
\begin{array}{r} 3\underline{\big{)}\phantom{0}46}\phantom{000000}\\ 3\underline{\big{)}\phantom{0}15}・・・1\\ 3\underline{\big{)}\phantom{00}5}・・・0\\ \phantom{00}1・・・2\\ \end{array} 最後の割れない数を先頭にして、余りを逆から並べる。
\(1201_{(3)}\)


【例題】次の10進数を()内の表し方で表しなさい。

(1)\(95\)(\(3\)進数)

(2)\(55\)(\(2\)進数)

記数法の小数変換

n進数の小数を10進数に変換

【n進数の小数を10進数に変換】

\(0.412_{(5)}\)を\(10\)進数にするには、
\(4\times5^{-1}+1\times5^{-2}+2\times5^{-3}\)
\(\displaystyle =\frac{4}{5}+\frac{1}{25}+\frac{2}{125}\)
\(\displaystyle =\frac{107}{125}\)
\(=0.856\)


【例題】次の数を\(10\)進数で表しなさい。

(1)\(0.431_{(5)}\)

(2)\(0.1101_{(2)}\)

10進数の小数をn進数に変換

【10進数の小数をn進数に変換】

\(0.856\)を\(5\)進数にするには、
小数部分のみに\(5\)を乗法していく。
これを小数部分が\(0\)になるまで繰り返す。
\(0.856\times5=4.280\)
整数部分:\(4\)、小数部分:\(0.28\)
\(0.28\times5=1.4\)
整数部分:\(1\)、小数部分:\(0.4\)
\(0.4\times5=2\)
整数部分:\(2\)、小数部分:\(0\)
かけ算した結果の整数部分を順に小数点以下の数として書き並べる。
よって、
\(0.412_{(5)}\)


【例題】次の10進数を()内の表し方で表しなさい。

(1)\(0.8125\)(\(2\)進数)

(2)\(0.8608\)(\(5\)進数)

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1章 場合の数と確率

1-1 場合の数

1-2 確率

2章 整数の性質

2-1 整数の性質

2-2 ユークリッド互除法

2-3 整数の性質の活用

3章 図形の性質

3-1 三角形の性質

3-2 円の性質

3-3 作図

3-4 空間図形

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