【高校数学Ⅱ】2-1-1 複素数|要点まとめ

このページでは、高校数学Ⅱの「複素数」について要点を整理しています。複素数の定義と性質、共役な複素数、複素数の相等、負の実数の平方根までを例題とともに解説。定期テストや入試で重要となる基礎事項を効率よく確認できます。

複素数

【複素数】
平方して\(-1\)になるような数を考えて、これを\(i\)と書き、虚数単位という。
\(i^2=-1\)

\(2\)つの実数\(a,b\)を使って、\(a+bi\)の形で表される数を複素数といい、\(a\)を実部、\(b\)を虚部という。

複素数(\(a+bi\))は、実数(\(a\))と虚数(\(a+bi\))に分類される。また、\(bi\)の形の虚数を純虚数という。

【例題】次の式を計算しなさい。

(1)\((3-2i)+(5+4i)\)
(2)\((-2+i)+(-5-7i)\)
(3)\((2+6i)-(3-5i)\)
(4)\((-4-3i)-(-3+i)\)
(5)\((2+i)(3+4i)\)
(6)\((1-2i)(4+3i)\)
(7)\((2-3i)^2\)

共役な複素数

【共役な複素数】
\(2\)つの複素数\(a+bi,a-bi\)を互いに共役な複素数という。
分数の分母に複素数がある場合、共役な複素数を分母と分子にかけて、分母を実数化する。

【例題】次の式を計算しなさい。

(1)\(\displaystyle \frac{1}{2+i}\)
(2)\(\displaystyle \frac{i}{1-i}\)
(3)\(\displaystyle \frac{\sqrt{2}+i}{\sqrt{2}-i}\)

複素数の相等

【複素数の相等】
\(a,b,c,d\)が実数のとき、
\(a+bi=c+di\)ならば、\(a=c,b=d\)

【例題】次の等式をみたす実数\(x,y\)を求めなさい。

(1)\((2x-y)+(3x-2y)i=7+4i\)
(2)\((x+y)+(y+2)i=0\)

負の実数の平方根

【負の実数の平方根】
\(k>0\)のとき、
(1)\(\sqrt{-k}=\sqrt{k}i\)
(2)\(\sqrt{-1}=i\)

【例題】次の式を計算しなさい。

(1)\(\sqrt{-3}\)
(2)\(\sqrt{-27}\)
(3)\(\sqrt{-4}\)
(4)\(-9\)の平方根
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