【線形代数】8-3-1 直交補空間の定義と性質|要点まとめ

大学数学の線形代数で学ぶ「直交補空間の定義と性質」について要点をまとめました。部分空間の直交補空間の基本的な性質から、具体的な次元・基底の求め方まで分かりやすく解説します。

直交補空間の定義と性質

【直交補空間】
\(V\)を\(\mathbb{K}\)上の計量ベクトル空間、\(W\)を\(V\)の部分空間とする。このとき、
\(W^\perp=\{\boldsymbol{v}\in V|\)任意の\(\boldsymbol{w}\in W\)に対して\((\boldsymbol{v},\boldsymbol{w})=0\}\)
で定まる\(V\)の部分空間\(W^\perp\)を\(W\)の直交補空間という。

【直交補空間の性質】
\(V\)を\(\mathbb{K}\)上の計量ベクトル空間、\(W_1,W_2\)を\(V\)の部分空間とする。このとき、\(W\)の直交補空間\(W^\perp\)に対して以下が成り立つ。
(1)\(W\cap W_1^\perp=\{\boldsymbol{0}\}\)
(2)\(W_1\subset W_2\)ならば\(W_1^\perp\subset W_2^\perp\)
(3)\((W_1+W_2)^\perp=W_1^\perp\cap W_2^\perp\)

【例題】\(\mathbb{R}^3\)の部分空間\(W\)の直交補空間\(W^\perp\)の次元と基底を求めなさい。ただし、\(\mathbb{R}^3\)の内積は標準内積とする。

(1)\(W=\left\langle\begin{pmatrix}1 \\ -3 \\ 2\end{pmatrix}\right\rangle\)
(2)\(W=\left\langle\begin{pmatrix}1 \\ -1 \\ -2\end{pmatrix},\begin{pmatrix}1 \\ 2 \\ 1\end{pmatrix}\right\rangle\)
次の学習に進もう!