【微分積分】3-5-2 関数の増減|要点まとめ

このページでは、大学数学・微分積分で学ぶ「関数の増減」について、導関数との関係や極値の求め方、増減表の作り方を中心にわかりやすく解説します。定義・証明・例題を通して、関数の変化の仕組みとグラフの形を体系的に理解できます。

導関数と関数の増減の関係

【導関数と関数の増減】
関数\(f(x)\)は閉区間\([a,b]\)上で連続、開区間\((a,b)\)上で微分可能とする。
(1)\(f(x)\)が\([a,b]\)上で定数関数であるための必要十分条件は\(f'(x)=0\ (a< x< b)\)である。
(2)\(f(x)\)が\([a,b]\)上で単調増加であるための必要十分条件は\(f'(x)\geqq0\ (a< x< b)\)である。
(3)\(f(x)\)が\([a,b]\)上で単調減少であるための必要十分条件は\(f'(x)\leqq0\ (a< x< b)\)である。

【例題】次の等式、不等式を証明しなさい。

(1)\(0\leqq x\leqq 1\)のとき、\(2\sin^{-1}\sqrt{x}+\cos^{-1}(2x-1)=\pi\)
(2)\(x>0\)のとき、\(\displaystyle \frac{x}{1+x}<\log(1+x)\)

極大・極小の求め方

【極大・極小】
関数\(f(x)\)点\(a\)の近傍で定義されているとする。
(1)ある正の数\(\delta\)が存在して
\(0\neq|x-a|<\delta\)ならば\(f(x)< f(a)\)
が成り立つとき、\(f(x)\)は点\(a\)で極大であるといい、\(f(a)\)を極大値という。
(2)ある正の数\(\delta\)が存在して
\(0\neq|x-a|<\delta\)ならば\(f(x)> f(a)\)
が成り立つとき、\(f(x)\)は点\(a\)で極小であるといい、\(f(a)\)を極小値という。
(3)極大値と極小値をまとめて極値という。

関数\(f(x)\)は点\(a\)で極値をとり、点\(a\)で微分可能ならば\(f'(a)=0\)である。

【例題】次の関数の増減を調べなさい。

(1)\(\displaystyle f(x)=\frac{4x^2+2x+4}{x^2+1}\)
(2)\(\displaystyle f(x)=\log\sqrt{x^2+1}-\sqrt{3}\tan^{-1}x\)
(3)\(f(x)=\sin^{-1}x-2\sqrt{1-x^2}\ \ \ (-1\leqq x\leqq1)\)

凸関数とグラフの形の関係

【凸関数】
区間\(I\)上で定義された関数\(f(x)\)が凸関数であるとは、\(I\)の任意の\(2\)点\(a,b(a< b)\)に対して
\(\displaystyle \frac{f(x)-f(a)}{x-a}\leqq\frac{f(b)-f(x)}{b-x}\ \ \ (a< x< b)\)
が成り立つとき、\(f(x)\)は下に凸である。
\(\displaystyle \frac{f(x)-f(a)}{x-a}<\frac{f(b)-f(x)}{b-x}\ \ \ (a< x< b)\)
が成り立つとき、\(f(x)\)は狭義の凸関数という。
また、\(-f(x)\)が下に凸であるとき、\(f(x)\)は上に凸である。

【2階導関数と凸関数】
関数\(f(x)\)が区間\(I\)上で連続で、\(I\)の端点を除いた開区間\(\bar{I}\)で\(2\)回微分可能であるとする。
(1)\(f(x)\)が\(I\)上の凸関数であるための必要十分条件は、開区間\(\bar{I}\)で\(f''(x)\geqq0\)となることである。
(2)開区間\(\bar{I}\)で\(f''(x)>0\)ならば、\(f(x)\)は\(I\)上の狭義の凸関数である。

【例題】次の関数の凹凸を調べなさい。

(1)\(\displaystyle f(x)=\frac{4x^2+2x+4}{x^2+1}\)
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