【微分積分】7-6-1 2変数関数の極値定義|要点まとめ
このページでは、2変数関数の極値(極大値・極小値)の定義、狭義・広義の極値の違い、および極値の候補となる停留点(臨界点)や鞍点(サドルポイント)について整理します。例題を通して停留点の具体的な求め方も解説します。
2変数関数の極値の定義
【極値】
関数\(f(x,y)\)に対して、ある\(\delta>0\)が存在して
\(f(x,y)> f(a,b)\)
\(((x,y)\in U_\delta((a,b)),(x,y)\neq(a,b))\)
となるとき、\(f(x,y)\)は点\((a,b)\)で極小であるといい、\(f(a,b)\)を極小値という。
また、ある\(\delta>0\)が存在して
\(f(x,y)< f(a,b)\)
\(((x,y)\in U_\delta((a,b)),(x,y)\neq(a,b))\)
となるとき、\(f(x,y)\)は点\((a,b)\)で極大であるといい、\(f(a,b)\)を極大値という。
さらに、極大値と極小値をまとめて極値という。
【広義の極値】
関数\(f(x,y)\)に対して、ある\(\delta>0\)が存在して
\(f(x,y)\geqq f(a,b)\)
\(((x,y)\in U_\delta((a,b)),(x,y)\neq(a,b))\)
となるとき、\(f(x,y)\)は点\((a,b)\)で広義の極小であるといい、\(f(a,b)\)を広義の極小値という。
また、ある\(\delta>0\)が存在して
\(f(x,y)\leqq f(a,b)\)
\(((x,y)\in U_\delta((a,b)),(x,y)\neq(a,b))\)
となるとき、\(f(x,y)\)は点\((a,b)\)で広義の極大であるといい、\(f(a,b)\)を広義の極大値という。
【停留点】
関数\(f(x,y)\)は点\((a,b)\)で極値をとり、かつ偏微分可能であるとする。このとき、
\(f_x(a,b)=f_y(a,b)=0\)
が成り立ち、点\((a,b)\)を\(f(x,y)\)の停留点(臨界点)という。
また、停留点であるが、極値でない点を鞍点という。
【例題】次の関数の停留点を求めなさい。
\(f_y(x,y)=-2y=0\)
連立方程式を解くと、
\(x=1,y=0\)
よって、停留点は\((1,0)\)
\(f_y(x,y)=-12y+3y^2=0\)
連立方程式を解くと、
\(x=0,y=0,4\)
よって、停留点は\((0,0),(0,4)\)
\(f_y(x,y)=2y=0\)
連立方程式を解くと、
\(x=\pm1,y=0\)
よって、停留点は\((-1,0),(1,0)\)
\(f_y(x,y)=x+2y-3=0\)
連立方程式を解くと、
\(x=1,y=1\)
よって、停留点は\((1,1)\)