【微分積分】7-7-1 陰関数定理|要点まとめ

このページでは、陰関数定理の定義や考え方、および陰関数の導関数(1階・2階微分や偏導関数)の計算方法について例題を交えてわかりやすく解説・整理します。

陰関数定理

【陰関数】
\(x\)と\(y\)に関する関係式\(\varphi(x,y)=0\)に対して、関数\(y=\eta(x)\)が
\(\varphi(x,\eta(x))=0\)
を満たすとき、\(y=\eta(x)\)を\(\varphi(x,y)=0\)によって定まる陰関数という。

【陰関数定理】
関数\(\varphi(x,y)\)は点\((a,b)\)の近傍上で\(C^1\)級で
\(\varphi(a,b)=0,\varphi_y(a,b)\neq0\)
とすれば、\(x=a\)を含む開区間\(I\)上の\(C^1\)級関数\(\eta(x)\)で
\(\eta(a)=b,\ \ \varphi(x,\eta(x))=0,\)
\(\displaystyle \eta'(x)=-\frac{\varphi_x(x,\eta(x))}{\varphi_y(x,\eta(x))},\ \ (x\in I)\)
を満たすものがただ一つ存在する。

【例題】次の方程式の定める陰関数の\(\displaystyle \frac{dy}{dx},\frac{d^2y}{dx^2}\)を求めなさい。

(1)\(x-y^2=1\)
(2)\(x^2+y^2=3xy\)

3変数の陰関数定理

【3変数の陰関数】
\(x,y,z\)に関する関係式\(\varphi(x,y,z)=0\)に対して、関数\(y=\eta(x,y)\)が
\(\varphi(x,y,\eta(x,y))=0\)
を満たすとき、\(z=\eta(x,y)\)を\(\varphi(x,y,z)=0\)によって定まる陰関数という。

【3変数の陰関数定理】
関数\(\varphi(x,y,z)\)は点\((a,b,c)\)の近傍上で\(C^1\)級で
\(\varphi(a,b,c)=0,\varphi_z(a,b,c)\neq0\)
とすれば、\((x,y)=(a,b)\)を含む領域\(D\)上の\(C^1\)級関数\(\eta(x,y)\)で
\(\eta(a,b)=c,\ \ \varphi(x,y,\eta(x,y))=0,\ \ ((x,y)\in D)\)
を満たすものがただ一つ存在する。陰関数\(\eta(x,y)\)の偏導関数は
\(\displaystyle \eta_x(x,y)=-\frac{\varphi_x(x,y,\eta(x,y))}{\varphi_z(x,y,\eta(x,y))}\)
\(\displaystyle \eta_y(x,y)=-\frac{\varphi_y(x,y,\eta(x,y))}{\varphi_z(x,y,\eta(x,y))}\)
で与えられる。

【例題】次の方程式の定める陰関数の\(\displaystyle \frac{dz}{dx},\frac{dz}{dy}\)を求めなさい。

\(xy+yz+zx=1\)

【例題】次の方程式の定める陰関数の\(\displaystyle \frac{dy}{dx},\frac{dz}{dx}\)を求めなさい。

\(x^2+y^2+z^2=1,\ \ 2x+3y-z=1\)
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