【微分積分】7-8-3 条件式が非有界閉集合の計算|要点まとめ

このページでは、条件式が非有界閉集合である場合の極値・最大最小問題の解法について解説します。ラグランジュの未定乗数法を用いた停留点・特異点の導出から、領域の境界や無限遠における挙動の評価まで、例題を交えて詳しく整理します。

条件式が非有界閉集合の計算

【例題】次の問いに答えなさい。

(1)\(x^3-3xy+y^3=0\)のとき、\(x^2+y^2\)の極値を求めなさい。
(2)\(x^2+y^2=1\)のとき、\(x^3+y^3\)の極値を求めなさい。

【例題】関数\(f(x,y)=(x^2-y^2)e^{-(x+2y)}\)がある。

(1)\(f(x,y)\)の極値を求めなさい。
(2)\(D=\{(x,y)|x+y\geqq0,y\geqq0\}\)のとき、\(f(x,y)\)の最小値を求めなさい。

【例題】次の問いに答えなさい。

\(y^2=x^3\)のとき、\((x+1)^2+y^2\)の極値を求めなさい。

縁付きヘッセ行列式

関数\(\varphi(x,y)\)と\(f(x,y)\)はともに\(C^2\)級であるとし、条件\(\varphi(x,y)=0\)のもとで関数\(f(x,y)\)の極値問題を考えるとき、関数\(F(x,y,\lambda)\)を
\(F(x,y,\lambda)=f(x,y)-\lambda_\varphi(x,y)\)
を定義し、次の行列式
\(\widetilde{H}(x,y,\lambda)=\begin{vmatrix}0 & \varphi_x(x,y) & \varphi_y(x,y) \\ \varphi_x(x,y) & F_{xx}(x,y,\lambda) & F_{xy}(x,y,\lambda) \\ \varphi_y(x,y) & F_{yx}(x,y,\lambda) & F_{yy}(x,y,\lambda)\end{vmatrix}\)
を縁付きヘッセ行列式という。

【条件付き極値問題の極大・極小の判定法】
関数\(\varphi(x,y)\)と\(f(x,y)\)はともに\(C^2\)級であるとし、関数\(F(x,y,\lambda)\)を
\(F(x,y,\lambda)=f(x,y)-\lambda\varphi(x,y)\)
を定義する。また、点\((a,b,\lambda_0)\)を\(F\)の停留点とし、点\((a,b)\)は関係式\(\varphi(x,y)=0\)の特異点でないとする。このとき、
(1)\(\widetilde{H}(a,b,\lambda_0)>0\)ならば、条件\(\varphi(x,y)=0\)のもとで関数\(f(x,y)\)は点\((a,b)\)で極大となる。
(2)\(\widetilde{H}(a,b,\lambda_0)<0\)ならば、条件\(\varphi(x,y)=0\)のもとで関数\(f(x,y)\)は点\((a,b)\)で極小となる。

【例題】次の問いに答えなさい。

\(x^2+y^2=1\)のとき、\(x^3+y^3\)の極値を求めなさい。
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